Q: 癌細胞の転移はいつ起こりますか?

A: 大変すばらしい質問ですね。
御承知の様に、生体内で、癌は自由奔放に分裂を繰り返して居ますので、細胞集合体の規則に則ることはありません。
癌細胞には、自分は早期癌だから、転移するのは止めようとか、末期癌だから転移しましょう。 等の細胞同士の話し合いは無いと言う事になります。
超早期でも、早期でも、中期でも、末期でも、いつでも癌細胞はフラーッと転移をすると言う事に成ります。勿論、花岡青州の時代から、癌細胞の近くを切って摘出すると、切るという行為で癌が転移をし易くなる事は知られています。
ICTPは、Ⅰ型コラーゲンテロペプタイドが、骨転移のマーカーとして、大変信頼性が高いのです。 此のマーカーは、ご承知の様に、骨の正常細胞が破壊されると、血中に出てくるので、癌が増殖し、周囲の骨細胞を圧迫死させて居ることが伺えます。
しかるに他のCEAやCA19-9やNSE等の腫瘍マーカーは、癌細胞が死んで、内容物が血中に出た時に上昇してきている事を示しています。 それ故、急に腫瘍マーカーが約3倍以上、上昇した場合は、癌の細胞死が起こっている事もある。 と言う事も考慮しておく必要があります。

癌は、いつでも転移すると言う事に成りますです。 はい。

Q: 癌の治癒、癌の完治の定義、緩解との違い

さくらクリニック博多では、癌は全て完治を目指しています。
完治の定義
悪性の腫瘍マーカー22種類が全て正常化し、正常範囲が6ヶ月以上続いていて、他の検査でも何も見えない状態。 更に、免疫細胞が毎日発生している癌細胞を殺していて、腫瘍マーカーが上がっていない状態。
早期に発見し早期に治療すると、1ヶ月に5000円かけて、平均142日で、正常化しています。
末期癌を調べると、殆どの症例で数種類以上の腫瘍マーカー上がって居るので見逃しは無いことが理解できます。

緩解との違い。
現在の保険診療では、癌治療は5年間の延命率20%を目標としています。 それ故、5年を経過した人でも治った訳では無いと言う事で、腫瘍マーカーを22種類を検査するとどれかが上がっていて、治っていない癌が存在する訳です。

注釈
現在の保険診療では、腫瘍マーカーは4000円までしか支払ってくれませんので、1ヶ月に1~2個の腫瘍マーカーを測定している状況です。 22種類全ては、単純には、11ヶ月~22ヶ月掛ければ出来る事に成りますが、実際は1種類4000円を超えるものがあるので不可能と言う訳です。 また現実的に、早期癌を6ヶ月放置しますと亡くなられる方が出てきますので、現実的では無い訳です。

最先端癌治療にて播種性の腹水癌が消えた。

末期の癌、特に播種性の腹水癌は、超末期とも言われ、殆ど治ることはなかった。 しかしながら、United GEP (United Gene Expression Programming) の技術を駆使して、丁寧にプログラムを変更して対処してゆくと、完治に持って行ける可能性が示唆されました。
基本は、
 囲い込み療法、
 基本免疫療法、
 血栓塞栓療法、
 超短期間の温熱療法、
 抗がん剤による静癌療法です。
実際のプログラムとPET-CTの映像、および、腫瘍マーカーの動きを垣間見てもらいましょう。
子宮体癌の腹膜播種の例です。

腫瘍マーカー値の変動PG
温熱療法にて、全ての腫瘍マーカーが上昇しました。 プログラムの変更を行い全ての腫瘍マーカーが下降傾向を示しました。

PET-CT12Jul30~13Feb28字PG

炎の如くまい舞い上がっていた FDG の光は、沈静化しています。 右脇の下の光は、リンパ節でも無く、消滅した癌が開けた孔から血液が漏れたのでは無いかと考えています。 MRI にても癌を見つける事は出来ませんでした。

放射線科専門医の検査報告書の内容 当院ではダブルチェックを行っております。
【所見】
ご紹介ありがとうございます。PET-CT施行して以下のように診断しました。
1)前回(2012.7.30)subphrenic space~Douglasダグラス窩に貯留していたascitesはほぼ完全に消失しています。
腹腔内に散見されたFDGの異常集積を伴うmass lesionも同定できません。
PET上での治療効果はCR(complete response)と判断します。
2)liver,lungfield,boneをはじめその他の部位にFDGの異常集積は指摘できません。
右肩に淡い集積が見られますが関節周囲炎に伴う変化を疑います。
Metastatic lesionを示唆する所見はないと考えます。
3)CTにて両側胸膜腔に見られたascitesも消失しています。
1t maxillary sinusにpolypid lesionが見られます。軽度の炎症性変化と思われます。
またliverには嚢胞が散見されます。
撮像範囲内のその他の部位に粗大病変は指摘できません。
以上報告します。今後もよろしくお願い致します。
【診断】
no significant abnormal uptake on PET-CT

浮上した問題点
1. 播種性腹水癌が、腹膜に出来ていて、癌細胞が消滅した跡の穴、約7ヶ所から、腹壁ヘルニアが起こり、徒手整復におおわらわの毎日です。
2. 現在、約18種類以上のコラーゲンの遺伝子を発現しながら、穴の修復を行って居るところです。

2016.6.16 ヘルニアも治り、元気に 1 回 / 2ヶ月ほどで、基本免疫療法のサプリメントを取りに来ておられます。