A: 大変すばらしい質問ですね。
御承知の様に、生体内で、癌は自由奔放に分裂を繰り返して居ますので、細胞集合体の規則に則ることはありません。
癌細胞には、自分は早期癌だから、転移するのは止めようとか、末期癌だから転移しましょう。 等の細胞同士の話し合いは無いと言う事になります。
超早期でも、早期でも、中期でも、末期でも、いつでも癌細胞はフラーッと転移をすると言う事に成ります。勿論、花岡青州の時代から、癌細胞の近くを切って摘出すると、切るという行為で癌が転移をし易くなる事は知られています。
ICTPは、Ⅰ型コラーゲンテロペプタイドが、骨転移のマーカーとして、大変信頼性が高いのです。 此のマーカーは、ご承知の様に、骨の正常細胞が破壊されると、血中に出てくるので、癌が増殖し、周囲の骨細胞を圧迫死させて居ることが伺えます。
しかるに他のCEAやCA19-9やNSE等の腫瘍マーカーは、癌細胞が死んで、内容物が血中に出た時に上昇してきている事を示しています。 それ故、急に腫瘍マーカーが約3倍以上、上昇した場合は、癌の細胞死が起こっている事もある。 と言う事も考慮しておく必要があります。
癌は、いつでも転移すると言う事に成りますです。 はい。