_御承知のように、がんを患っていて、腹水・胸水が存在すると、ほぼ骨転移している事が多い。 それ故、骨転移を治しながら、胸水腹水を治してゆく事になります。 骨転移についてはここをクリック
_骨転移を治しながら、利尿剤に反応しやすい腹水は利尿剤で、胸水は、なかなか治りにくいので、ゆっくりと治してゆきます。
要は、
ラシックス20mg 1T
スローK600mg 1T
猪苓湯 2.5g
_常時腹水胸水の浸透圧以上に血液の浸透圧を高めておく事が大事で有ると供に、血液のサラサラ状態を保つ事も基本概念で有る。 電解質バランスも重要で、通常DATAを診て、それなりに補正を行い、後は生体の正常に戻ろうとす反応を利用するだけで良い事になります。
_電解質バランスの補正の最後の微調整は、プリンペランの内服、及び点滴で行います。 プリンペランは、Na+が多い時は、Na+を、カリウムが多い時はK+を腸管内に分泌をすることで調整してくれます。
_また、低アルブミン血症が有る場合、肝臓の機能不全が有ることが多く、腹水を治すには、先ず肝臓を治すことが重要となります。
プロヘパール 3T
グリチロン 3T
_肝機能障害は、上記から、始めます。 勿論、私が特許を取っている、元気錠(月~金投与)
アリナミンF25 1T or ノイロビタン 1T
グルタチオン100 1T
セレニウム 0.05 1T
_これは、細胞の生命維持装置(PPP)を動かしていますので、欠乏すると、長期間で、細胞浮腫死を引き起こしますので、是非とも摂取させて下さい。
初診時の腫瘍マーカー
_経過観察により、CA-125を発現する胃癌の細胞が悪性を示していたと考えられた。 またNK-細胞は54%, 29%で変異していた。
_グルタチオンの1日産生量をFuzzy推理したのが、下記の表である。 この表から見る限りにおいては、治す時は、50歳時のに合わせると+ 200mgは必要となりますね。 本当に肝臓が働いていない場合、1200mg欲しいですね。 但し、血栓塞栓療法を行っている場合、血小板、白血球、赤血球による血栓形成を行う必要があるので、血液サラサラ度は、余り上げない方が良いので、MCFANでチェックしながらDIVするグルタチオン量( 100~200 mg )を決定する事が望ましい。 血小板が少ない場合は、ヨードレシチンを追加して、上昇させましょう。
_グルタチオンがあると、Selenium glutathione peroxidase と言う酵素がH2O2をH2Oに変え細胞外へ排出します。 この血液内に出てきた水分を腎臓で濾過して排尿する事に成ります。 40歳代を通過しますと、なにがしかのグルタチオンが不足することになります。
静癌剤の多くは、肝臓のアルブミン合成を抑制することが多いので、アルブミナー25%静注12.5g/50mLを時折他の点滴を行う時に、同期させて、行っています。